アジア最大のホームテキスタイル国際見本市「インターテキスタイル上海ホームテキスタイル2024秋エディション」(主催:メッセフランクフルト香港)が、8月14日(水)~16日(金)の3日間、中国・上海国家会展中心にて開催された。
1995年のスタート以来、30年目という節目を迎えた今年の「インターテキスタイル上海」は、15カ国・地域から900社以上が出展、中国のみならずアジアや欧米からも有力テキスタイルメーカーが集結した。ベルギー、トルコ、そしてウズベキスタンがパビリオンを形成、イギリスからは現地法人を有するPTが引き続き出展した。また中国代理店・YADAを通じて、デザイナーズギルド、カサマンス、ラフフローレン、クリスチャンラクロアなど名だたるエディターも新作コレクションを発表した。
日本からは昨年に引き続きテキスタイルデポが出展した。今年は現地リテーラーの「住建(Junken)」と合同出展し、同社の新作遮光カーテンに加えて、Junkenが店頭で取り扱うスミノエ、リリカラ、シンコールなどのファブリックもあわせて提案した。また日本と中国でオリジナル家具を展開する「IKASAS」は、「Japanese Home Design Gallery」と題して、自社製品のみならず家具、照明、ファブリックブランドとコラボ展示、その中でサンゲツがランプシェードの生地を紹介した。蔭山も2年連続出展しパルプを使用したエコ製品を訴求した。
そして、今回のメインコンテンツとなったのが、サステナブルをコンセプトとしたトレンド提案である。ハイムテキスタイルトレンドを手掛けたデンマークのデザインスタジオ「SPOTT」(Anja Bisgaard Gaede,CEO)が、ハイムテキスタイルの流れを引き継ぎつつ、中国市場の動向も捉えたトレンドテーマ「HEALING HOME」を設定、8つのカテゴリでリサイクル、アップサイクル、健康素材、自然由来製品、バイオ製品の最新プロダクトを紹介した。この他、中国メーカー、デザイナーによる中国のインテリアトレンド提案も実施、さまざまなテーマでのカンファレンスも行われるなど、アジア、そして世界の最新テキスタイル情報が発信された。会期初日には30周年を祝う盛大なパーティも行われた。
なお「インターテキスタイル上海ホームテキスタイル2024秋」の詳報はインテリアビジネスニュース(本紙)にて掲載する。
「インターテキスタイル上海 ホームテキスタイル」公式サイト
https://intertextile-shanghai-hometextiles-autumn.hk.messefrankfurt.com/shanghai/en.html