リンテックサインシステム(株)は、「サイン&ディスプレイショウ2023」会期にあわせて、10月13日(金)、東京ビッグサイト会議棟605にて「第30回サテライト会」を開催した。
サテライト会は、デジタルプリント機器を持つサイン・内装関連事業者を対象とした情報交流会として定期的に行っているもの。第30回目となる今回は、リンテックサインシステムの経営体制が新たになってはじめての東日本開催であることから、まずはリンテック(株)産業工材事業部門 三宅英樹部門長より挨拶として日頃の感謝の言葉が語られた。続いてリンテックサインシステム石見公祐社長から新生リンテックサインシステムの2023年度の方針が語られた。石見社長は「原点回帰! そして再び挑戦へ!」という経営ビジョンを掲げ、会社発足や新製品を発売したときの思いに立ち返り、改めて自社製品・サービスの販売、デジタル技術の用途開発を進めていくと宣言、そのために販売力と現場力をミックスし収益の最大化を目指すと語った。
続いて、同社事業企画マーケティング部の村岡係長より、この度改定となった「グラフィカルvol.10」の紹介が行われた。同カタログはインクジェットメディアとラミネートフィルムを収録した総合カタログで、新製品として屋外サイン広告用の特殊粘着剤メディアや、重ね貼り可能なメディア、屋外でも使用可能なウインドー装飾メディアやフロアサイン用の新製品、他デジタルプリント壁紙の新製品「プリンテリアSO3」等、多種多様な新製品が紹介された。
さらにリンテック研究開発本部 粘着材料研究室 日野研究員が登壇し、屋外で使用する製品の劣化のメカニズムやそれに対する検証項目の紹介、新製品をはじめとする製品の耐候性についてなど、データを示しながらアカデミックに解説した。
またリンテック産業工材事業部門 建装工材営業部の村山課長より新製品の開発状況についての報告も行われ、今後発売を予定しているラテックスインク用の透明PETメディアや再生PET樹脂を使用したPETメディア、バイオマス素材を配合したシリーズなど、環境配慮製品を中心に紹介が行われた。
この他、情報提供としてGMGジャパン(株)の金吉シニアマネージャーから「カラーマネジメントを活用した色の管理と遠隔協業出力のご提案(GMG colorserver)」の説明が行われた。同技術を活用するプリンター事業者が全国でネットワーク化することで、現場に近いプリンター事業者が遠隔で出力し納品することが可能となり、物流コストが削減できるとともに人手不足の解消にも貢献できると紹介された。2時間程度のサテライト会だったが、多くの参加者が関心を示した。
なおサテライト会終了後は、会議棟8階のイタリアンレストラン「アルポルト」に場所を移して懇親会が行われた。
リンテックサインシステムのホームページ
http://www.sign-japan.com