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◆TDA 「mini mimi expo2024」に約300人が来場

 (一社)日本テキスタイルデザイン協会は、日本全国の織物工場から発生し、産業廃棄物とされて来た生地耳にフィーチャリングして開催したイベント「mini mimi expo2024」をさる10月4〜9日の期間、大阪・船場センタービルのODC大阪デザインセンターにて開催。船場まつりの情報を提供するなど、大阪デザインセンターの多大な協力のもと開催された今回は、約300名を動員し、盛況裏に閉幕した。

 SDGsに向き合った商品や作品など、「企業、個人による商品、作品の出展販売」コーナーでは、「パッと見ての可愛さや完成度の高さにつられ入って来られたお客様も、そのモノの出来上がったストーリーをお話すると、同じ買うならそういう意味のあるものを買いたかったと納得して購入されるケースに数回遭遇しました」とのこと。「その度に我々は今回の展示会の醍醐味を感じ、この会場全体に存在する様々な立場の小さなベクトルが大きな束となり、2023年10月の第一回目よりさらに成長した潮流を肌で感じとることができました」という。

 また、会期中に行われたシンポジウムでは、繊維リサイクル用土による緑化推進の話があり、繊維の活用をデザインやアート以外にも視野を拡げ、サーキュラーデザインにまで意識を持つ活動として、ミミプロジェクトの活動の意義を高められたように感じたという。
ちなみに、会場内には学生限定で生地耳を使ったサスティナブルでクリエイティブな作品を募集した「mimi-award2024」のノミネート作品15点が、会期中ハコ場という棚に一堂に並べられ、審査員各位の厳正な審査と一般来場者、企業関係者54人による会場投票の結果、各賞が以下の通り決定された(敬称略)。

●グランプリ(賞金5万円):「瀑布(ばくふ)」作者:牧野紗千
●準グランプリ(賞金3万円)「くらげのオブジェ」作者:大西恋菜
●サスティナブル賞(ACTA+のECサイト掲載権):「MOCO MOCO」作者:飯嶋さくら
●奨励賞(工場見学案内、大阪デザインセンターサロンスペース利用券):「Starry Sky Cover」作者:日置澪、「きじぃ」作者:川口莉奈

 TDAでは、今回のアワード結果について、「次世代を担う若者が、あまり一般に知られていない織物工場からでる生地耳に一定期間真摯に向き合い、その素材の面白さと可能性を体感してくれた。という事実は、繊維に携わる協会として未来のサーキュラーデザインに繋ぐ社会的役割を少しでも果たせたのではと自負する次第です」としている。

 なお、今回は、大阪商工会議所や大阪府・大阪市万博推進局が企画する「大阪まちごと万博プロジェクト」に「mini mimi expo」を登録し、まちのパビリオンとしてサイトにて紹介された。同サイトでは、来年の大阪万博に期を合わせて開催が予定されている第3回目の「mini mimi expo2025」に関しても触れられている。

「大阪まちごと万博プロジェクト」公式サイト
https://machigotoexpo.jp
「TDAミミプロジェクト」ホームページ
https://tdamimipro2021.wixsite.com/tdamimiproject

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