(株)川島織物セルコンは、6月7日(火)~12日(日)の期間、イタリア・ミラノで開催される世界最大規模のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2022」に出展し、 『WOVEN NARRATIVES – Kyoto, the landscape of Four Symbols -』(邦題:移ろう景色の中で紡ぐ物語 – 四神が司る京都 -)をミラノ最古の文化協会Circolo Filologico Milaneseの図書館で開催する。
2019年に次いで2回目のミラノデザインウィーク出展となる今回は、アートディレクションに世界から高い評価を受けるクリエイティブユニットAtMa inc.を迎え、「四神が司る京都」をテーマにしたインスタレーションを展開する。
インスタレーションでは、川島織物セルコンの発祥の地であり、移ろいながらも1000余年の時を超えて続いてきた京都の景色と、古来より東西南北から京都を守ってきたとされる神話上の霊獣「四神」(青龍・朱雀・白虎・玄武)の物語を、新たに発表する8種の織物と空間構成で表現する。
新作8種の織物は、機械織りによる織物4種と、伝統的な手織りの織物4種。ジャカード織の技術を採用した機械織りの織物は、「四神」が鎮座するとされる京都の景色を、歴史的背景にある色や形、関連する伝統的な文様を掛け合わせたデザインで構築。特殊な素材を織り込むことにより、見る角度や光の当たり方によって多様に表情を変え、移りゆく京都の景色を巧みに描き出している。手織りの織物は、川島織物セルコンのデザインアーカイブの中から1930年頃にデザインされた「四神」を再解釈し、現代に蘇らせたもの。西陣織の伝統的な3種の織り技術に現代の素材を組み合わせ、伝統工芸士である職人が精魂込めて丁寧に織り上げている。
メッセージ 職人による伝統ある手織り、新しいアイディアに挑戦する機械織り、その二つの技術を用いて川島織物セルコンにとってゆかりのある「四神が司る京都」の物語を、織物がつくる風景を通して表現した。過去から受け継ぐ文化や伝統と、新しい技術を掛け合わせた多様な表現のオブジェ達は、無数に色や表情を見せその移ろいから、見る人に情緒的な感情を引き起こすだろう。
デジタル情報やモノが溢れる時代だからこそ、精度の高い織りが作り出す圧倒的な物質の存在と、そこに詰まった物語を感じて欲しい。物語があるものこそが人に伝わるものになっていくのではないだろうか。移ろいながら続く景色の物語。
特設サイト(5月末オープン予定)
https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/milan2022/
川島織物セルコンのホームページ
https://www.kawashimaselkon.co.jp