(株)フジエテキスタイルは、「ZAMPU PROJECT」の尾田春菜氏の協力のもと、障がいのある方が通う就労移行支援施設において、旧見本帳を「リサイクル資源」とする試みをスタートした。
「ZAMPU PROJECT」は、オーダーカーテンや特注家具などのインテリアアイテムの製作過程でうまれた「残布(ざんぷ)=ZAMPU」をアップサイクルするプロジェクト。「インテリアの残布でアップサイクル! サステナブルな社会へ」をテーマに、残布を使って、障がいのある方が働く就労支援施設や高齢者施設など、福祉施設への仕事の創出を目指している。
今回の見本帳リサイクルもそのプロジェクトの一環で、2022年よりフジエテキスタイルと尾田氏が活動をスタート、尾田氏は旧見本帳分別の作業を行う就労移行支援事業所「富士ソフト企画株式会社」と「就労サポートセンターねくすと」へ出向き、障がいのある方にとって難点の少ない解体・分別の方法を検証、手順を構築した。
見本帳の解体・分別はすべて手作業で行われる。1冊あたり約500枚の生地サンプルを台紙から剥がし、金具や表装の部材と分けて資源ごとに箱や袋に詰める。各施設では、利用者それぞれが工夫を重ねられるように、複数回に渡って作業予定が組まれ、 ブループで作業工程を役割分担することで生地を剥がす人と紙を整える人のコミュニケーションも生まれた。丁寧に分類された資源はリサイクルセンターに回収される。
初回でリサイクルされた見本帳数は廃棄数のおよそ1/10となった。今後もこの取り組みを継続し、全量リサイクルを目指すとしている。
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